うつ病 回復の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
学生時代から、原因不明の自律神経失調症・パニック発作に悩まされていました。就職したものの、激務のストレスからうつ病を発症し、退職。その後は精神科にかかり、薬物療法を続けていました。
しかし薬は増えるばかりで、うつ症状は改善せず、むしろ悪化。薬の副作用で頭も体も重く、記憶力や判断力もほぼ0になり、簡単なことも何一つできなくなった自分に絶望し、「どうしてこうなってしまったんだろう・・」と自責する毎日でした。
思うように体が動かないストレスからか、うつだけでなく、不眠・吐き気・頭痛などの身体的不定愁訴もひどくなり、「もう自分は治らないのではないか」と、とても怖かったです。
数年間、寝たきりの毎日を過ごし、ひどい時には自殺未遂も数回行いました。特に冬は症状が悪化し、毎年冬眠するような感じでした。
「これではいかん」と自分なりにいろいろ調べた結果、西洋医学だけでは難しいと感じ、漢方がいいのではないか?と思い、漢方での治療を始めました。
初回に2~3時間かけて、丁寧に体調のカウンセリングと弁証をしていただいた結果、いくつも証が絡まっているせいで、症状の悪化を招いていることが分りました。
とても丁寧にカウンセリングしていただき、感動しました。また、あんなに証があるとは知らず、びっくりしました。
胃を温める漢方、血流をよくする漢方、気(エネルギー)を補う漢方などをすすめていただきました。
飲み始めた次の日から、お腹から温かい力が湧いてくる・・!「これだ!」と思い、続けていくうちに、どんどん元気になってきて、外出もできるようになりました。
一ヶ月経つころには不定愁訴も治まり、病院の薬も減りました。体も軽くなり、「このまま続けたら本当に治るかもしれない」と希望が出てきました。
3ヵ月後、アルバイトを始める気持ちになり、数年ぶりに社会復帰しました。うつ症状はいつの間にかほとんど消えていました。まさかこんな短期間で自分がここまで変われるとは思わず、本当に嬉しかったです。今まで心配ばかりかけた家族や親戚も、みんな喜んでくれました。
今でも多少の体調の波はありますが、随分コントロールができるようになりました。これからも気長に漢方の治療を続けたいと思っています。
漢方を始めて半年になりましたが、表情も明るくなり、素敵な笑顔を見せてくれます。時には体調に合わせて、ご自分で服用量を考えて相談されたりと、治療にも積極的で感心しています。
症状に波があることも理解された上で、「今は、もうとても前の状態に戻る気がしないんです、アハハ~」と、前向きに話されます。
最近は、無理しないようにと言うことを第一に、小さな目標を作りながら進んでいるところです。
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